読書の独書

私の為に本を読みあなたの為に書く書評

若者の選挙離れを失くすために世代別選挙区制度を

「投票に行かない」という人は多いですね。関心はあるという人はいますが、特に今回の選挙では「どこに入れていいか分からない」という声を多く聞きます。それ以外に「全く関心がない」という層もいます。二極化している印象です。
投票しない若者、「無関心」と「何も変わらない」に二極化 学生団体 ivote代表・上中彩慧さんに聞く (1/3) : J-CASTニュース引用

 若者の選挙離れが問題になっている。そもそも関心を持たなくてはならない、なんて事はない。科学に興味のある人音楽に興味のある人まちまちだ。「どこに入れていいか分からない」というのは勉強不足で切り捨てていいのだろうか?選挙の立候補者が軒並み60歳以降のシニア世代。20代がそんな人間と感覚も思考も全く違う。それほどまでに現代の時代の流れは早い。その人に共感するというのは至極無理難題だ。

世代別選挙区とは

 全国の中から同世代の人に投票枠を設けようという考え。つまり同年代としての代弁者を議員に選ぼうというものだ。20代なら20代の人を選び、30代なら30代の人を。60代なら60歳の代表・代弁者を決めようというものだ。そのように選ばれた年代別の議員するための選挙制度。

※ただし従来の小選挙区比例代表制と並立することが前提

世代別選挙区制度がいいのか

  1. 世代間格差を明確にできる
  2. 年齢別人口比に関わらず必ず投票が反映される
  3. 若年層の立候補者が増える

 これらが大きな理由である。若年層から最低一人は立候補者を見込むことができるし世代間の思想の違いを明確に問題化できる。例えば、今回の衆議院選で原発の賛成か反対かという事があったがこれらが世代ごとに本当に同じであろうか?原発が建設され始めた頃にまだ産まれていない世代と原発の必要性を教えられてきた世代が同一の考えであるとは考えにくい。若年層がまだ産まれてもいなかった時の問題をシニア世代と同じ土俵で考えるには無理があるし、その必要性もないと私は主張する。
また、これからの数十年間を考える必要のある若者と明日死ぬかも分からない老人に同じ土俵で投票するだけで充分なのか?と私は疑問視している。当然ながら数年程度の同スパンで考える必要性もあるので同土俵での投票は必要だ。しかし、同時に長期スパンを考えれば若年層と老世代が同じ土俵である筈がない。それを示し世代間の考えを明確にし人口比に関わらずその投票が確実に反映される制度として私は世代別選挙制度の必要性を訴えるのである。

付け加えるなら世代別選挙を行うに際して世代別に選挙方法を変えることも考えうる。例えば若年層ではネット投票をありにしたりインターネットによる選挙活動を可能にする等世代ごとにルールを変えることだって可能だ。

世代別選挙に対する意見

もし「世代別選挙制度」が実現したら、ものすごく緊迫した論戦が毎日、国会で繰り広げられることでしょう。年金制度にしても国の借金にしても、「これから影響を受ける度合」は、若い世代ほど大きいわけです(余命の長さに比例します)。

たとえば、高齢者の医療費を何割負担にするか。負担率が軽ければ現在の高齢者は喜びますが、そのコストを税金で支払うのは現役世代と、これから社会に出る若者たちです。「30年後の日本」について自らの問題として真剣に考えるのは、そのとき(おそらく)この世にいないお年寄りではなく、30年後も生きている人たちでしょう。いま生まれてくる赤ちゃんひとりが、1000万円もの「国の借金」を背負わされて世に出てくる、というのも、とてつもなく不公平な話です。

考えてみれば、「中央と地方、大都市と過疎地、こういった地域間格差こそが、日本の最大の不公平・不平等である」「だからといって中央からの再分配で地方を延命させるのは時代遅れ。地方は自立すべきだ」・・・という図式の“論戦”に、僕自身、学生時代から、すっかり「洗脳」されてきた気がします。

「世代間対立」は、社会の安定にとって、きわめて重大な危険をはらんでいます。だから、これまでの日本では、政治家も官僚もマスコミも、あえてクローズアップすることがなかったのでしょう。しかし、これからは否応なく、それが露になってくる時代ではないかと考えます。
「世代別選挙制度」: やさぐれPRマンの広報・コミュニケーション日記引用

世代別選挙の欠点

 投票者の世代を特定する必要があり世代別の集計をするためには余分に資金と手間が必要になることが最大の欠点である。しかし、それによって「選挙に行こう」というまったく無駄なキャンペーン費の削減が可能であれば導入することに意味があると思える。

世代別選挙の導入を

 若年層の投票が必ず無駄にならないようにするために、世代別選挙を導入すべきだと思う。