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隠蔽だらけ? 桜宮高校バスケ部キャプテン自殺事件

2012年12月24日、大阪市立桜宮高校体育科2年の男子生徒がバスケットボール部顧問の教諭から体罰を受け自殺した問題については不可解な点があまりにも多い。情報が隠蔽されているとしか考えられないのである。

不可解なポイント

  1. 父兄や友人の声がマスコミから取り上げられていない
  2. 橋下市長の暴走とも言える対応
  3. 学内で成績トップクラスの自殺者が「大学進学のため、主将を続けている」と話していたこと

父兄や友人の声がマスコミから取り上げられていない

先月、大阪市立桜宮高校バスケットボール部のキャプテンだった2年の男子生徒(17)が、顧問の男性教諭に体罰を受けた翌日に自殺した問題で、9日夜、保護者説明会が行わ­れた。
部活動での指導について、保護者から、疑問や要望など厳しい意見が次々と上がるなど、学校側の対応に不満の声が多くを占める中、擁護する声もあった。

保護者「僕も卒業生。正直、僕らの頃はもっと厳しかった。先生だけの責任じゃなくて、親の責任だと思う。友達を作ることも大事ですし、そういう友達がいたら、手を差し伸べ­るように言ってやるのも親の役目。先生はこれからも大変だと思いますけど、頑張ってください。僕は応援します」

学校側「謝罪するしかありません。今度こそしっかりとやっていきたいと思います」
高2自殺 厳しい意見の一方、擁護する声も - YouTube

さて現在までにマスコミやネット上に父兄や友人の直接的な声があったであろうか?上記の様な世間的に常軌を逸した声しかない。悲しいと言った知人の声が何一つ出てこないのである。おそらくは情報規制が敷かれていると考えられる。悲しみの感情を煽るいつも通りのマスコミからは考えられない事である。


さてここで不思議な事は殴られて帰ってきたキャプテンの親である。
殴られて帰ってきた生徒を抱えた親が学校に通わせていた、学校に抗議をした事実が浮上しない事である。自殺の前から体罰があった事は周知の筈である。これはあまりにも不可解だ。自殺に至る前の親と自殺後の親の行動が理解できない。


橋下市長の暴走とも言える対応

事件後の橋下市長の要請は以下の二つ

  1. 全教員人事異動
  2. 体育科入試の中止

とりわけ高校入試の日程も近く体育科入試の中止に関しては批判が多い。

橋下市長は男子生徒の自殺を受けて、今年の入試を中止するよう求めているのに対し、大阪市議会でも反対意見が相次ぎました。

 黙とうから始まった18日の文教経済委員会。

 市立桜宮高校の男子生徒がバスケ部の顧問に体罰を受けた翌日、自殺した問題を受けて開かれました。
 
 「来月の桜宮高校体育科の入試を中止すべき」とする橋下市長に対し、反対したのが公明党です。

 「募集停止に関しては受験生・保護者への負担、混乱は計り知れないものがある」(公明党 待場康生市議)

 これに対し橋下市長は・・・

 「単に受験の混乱だけを回避するために、とりあえず生徒を送り込むのは、事なかれ主義の最たるものだと思いますよ」(大阪市 橋下徹市長)

 この橋下市長の考えに対し、他会派の議員からも異論が相次ぎます。

 「市長は非常に発信力が強い。そのために完全に風評被害が起こっている」(自民党 多賀谷俊史市議)
 「ここ2、3日前からの市長の発信は、事態を余計に混乱させている」(OSAKAみらい 長尾秀樹市議)

 さらに、午後からは弁護士や桜宮高校体育科の保護者が、入試の実施を求めて教育委員会に申し入れを行いました。

 橋下市長の方針が、受験生や在校生を傷つけていると訴えます。

 「夢と希望を市長のひどい言葉で傷つけられた」(桜宮高校体育科の女性保護者)
 「桜宮高校の専門科(体育科)を受ける子たちは、しっかり意志を持った子たち。その子らの意志を停めてはいけない」(桜宮高校体育科の女性保護者)

 市教委は桜宮高校体育科の入試について、1月21日に判断する方針です。
大阪市立桜宮高校 橋下市長「入試中止」反対相次ぐ|MBSニュース-MBS毎日放送の動画ニュースサイト-

橋下市長の政策には度々問題にすべき点は多く就任する前から暴走し続けているのであるが、それにしても非情なほどに桜宮高校の問題には執念を感じる。民意で言うなら体育科入試の中止はあり得ないのである。


学内で成績トップクラスの自殺者が「大学進学のため、主将を続けている」と話していたこと

大阪市立桜宮高校の男子バスケットボール部主将だった男子生徒=当時(17)=が自殺した問題で、同部主将には立候補で選出されていたことが11日、分かった。学校関係者によると、男性顧問(47)は自殺当日に行われた大阪府警の事情聴取に、前日の生徒の様子を、「大学進学のため、主将を続けていると話していた」と説明していたことも判明。体罰に苦悩した生徒が、主将を続けられないという思いを抱く一方、主将を辞めれば進学に影響が出ると思い詰めていた可能性があるという。

 学校関係者によると、生徒の学業成績は学内トップクラスで、大学進学を熱望。生徒が所属する同校体育科では部活動での実績などが評価対象になるスポーツ推薦を通じ、進学する生徒も多く、部の主将を務めることが評価されることもあるという。


学内で言うなれば学業も上位だったのである。主将を辞めても進学ができる可能性があることだ。

偏差値
48
全国偏差値ランキング
1781位 / 3663校 高校偏差値ランキング
大阪府偏差値ランキング
127位 / 257校 大阪府高校偏差値ランキング
桜宮高校 偏差値 - 高校偏差値ナビ

まあ、お世辞にも高い方ではない。そこでこの桜宮高校の進路先を見てみよう。
大阪市立桜宮高等学校 公式ホームページ 〜進路情報〜
ここで比較すべきは普通科の生徒である。学業がトップクラスであるならばキャプテンでなくなった場合に普通科の生徒と同様に大学への進学も可能であるという事を仮定する。
普通科の生徒の進学率は体育科のそれよりも高くなっていることに注目する。一概に言えるものではないが、進学できないのかと言われれば学業で進学した方がいいとさえ言える状況ではないだろうか?
例えば近畿大学を見れば普通科の生徒の方が合格者数は多い。
進学先の多くは私立大学になるのだが、キャプテンを辞めると進学できないと考えるほどの学力ではない事が伺えないだろうか。もちろん今後勉強は必要になるが高校2年生がこの時点で進学がないと考えるのはどうにも不可解なのである。


裏がある?!

上の件だけで判断できるものではないが、ここに一つの可能性を示しておこう。私の推測である。この桜宮高校に大学進学のための裏金が存在していた。その可能性はないだろうか?つまり市立大学に進学するための不正手続きだ。つまり進学のための成績でっちあげ、もしくは成績の裏工作を学校全体で行っていたという可能性だ。進学率をあげることは、私立高校でなくても今の公立高校に存在する様である。故に学校のホームページに進路先公開がなされている。


その裏工作に父兄が絡んでいたとするとどうであろうか。学業成績が良かったキャプテンが自殺し、その父兄は続けろというこの学校。それを執拗に潰そうとする橋下市長。辻褄が合わないだろうか。
もちろんそれが公に出てくる事はない。何故なら、そこに通学する学生達がいるからだ。
そこに通学する学生がいる限り、この事件の裏の真相は依然闇の中に隠蔽されるだろう。入試が中止になるのであれば、誰のためなのか?それが問題なのである。

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